今日は実際のデータをお見せします。その前にまずは前回の3パターンを図にして、カップの中心からのずれがどのくらいになるか見てみると…
1. ボール全体がカップの内側に入るカップ中心からのずれ幅(完全に入る) – 32mm
2. ボール3/4がカップの内側に入るカップ中心からのずれ幅(確率高く入る) – 43mm
3. ボールの半分がカップに入るカップ中心からのずれ幅(入る場合もある) – 54mm
とこんな数値になります。先日も言ったようにボールがカップの内側に3/4入っていても強ければ入らないこともありますので、その辺は考慮してください。
上の画像は43mmの時の図になりますが、ここが32mmの場合と、54mmの場合を計算します。まずはカップまでの距離を、ずれ幅で割った時の数値が以下の数値になります。
左上の場合を見てみると、中央からのずれ3.2cmで、カップまでの距離が30cmの時の計算は 32/300 で 0.10666 になります。
ここで出てきた数値を今度はタンジェント表を見てみるとこうなっています。
例えば、1mの距離を完全に入れる(ボール全体がカップの内側)時の数値は上の表では0.0320になっています。そうするとタンジェント表の数値では青い欄の1.5度と2.0度の間ということになります。そうするとおおよそ1.8度くらいのずれが許されるということになります。
これが2mになると0.0160になるのでタンジェント表では0.5度と1.0度の間の数値になりますので、だいたい0.8度の範囲でしか打出方向の許容範囲がないということになります。逆に短い50cmになると0.0640になりますので、タンジェント表の3.5度と4.0度の間になります。そうすると3.7度くらいの打出方向のずれでもカップインできるということになります。
こうやって考えると「意外とずれてても良いんだな」とも思いますし、50cmを外すって相当何かが狂っている時なんだなという感じがします。
パッティングストローク分析ではこれらの数値も考えながら計測をしています。打出方向のばらつきがどのくらいあるのか?それを安定させるにはどうしたらいいか?など色々考えます。また、左カップを狙った時にどのくらいの打出方向のずれが出てくるのかなども同じ方法で調べることができそうです。これによってフックライン、スライスラインの違いを把握することもできます。是非自分の癖や実際の数値を見に来てください!
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