削り出しパターがで始めた頃の素材はほとんどの物が軟鉄でした。
軟鉄という言い方ではなく、カーボンスチール(Carbon Steel)と言っていたりしましたね。
鉄は錆びるので、何らかの表面処理が必要でした。錆びにくくする黒色酸化被膜(ガンブルーもこの一種)だったり、オイルカンフィニッシュがありますが、これらは手入れを怠ると錆が出ますし、雨の日の使用はプレーしながら錆が出るような状況でした。
そこで出てきたのがステンレス素材を使った削り出しパターです。
ステンレスは Stainless なので、要は錆びない素材ということになります。ですので表面処理をしなくても使えます。
最初はブラストをかけて終わりのステンレス無垢のパターが多かったですが、ステンレスもメッキが乗る物もあるので、メッキされたものも出てきました。
最初のカーボンスチールよりもステンレスの方が切削性は良くない(硬いので刃物の消耗がカーボンスチールを削る場合より早い)ので、コストは上がります。
素材自体はそれほど大きな違いはないはずなので、切削時間が伸びて刃物の消費が増えたのでたんかもあがってきているわけです。
最近は本当にカーボンスチールのパターが減ってきましたね。Scotty Cameron のパターではついに市販では無くなりました。サークルTの高いパターでは今でもあります。
でも久しぶりに軟鉄(カーボンスチール)のパターを打つと音も良いし打感も最高ですね。
未だに Scotty Cameron のカーボンスチールのパターは5本ほど使える状態で持っています。ちょっと使ってみようかな…。
そうそう Rocker Sole Remake(RSR) のヘッドも軟鉄の物があります。
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