303ステンレスってパターが好きな人なら聞いたことがある名前だと思います。
ステンレスの種類は色々あって、303以外には304、316等があります。
303ステンレスの特徴は切削性の良さです。切削というのは今パターを作るときの製法で一番多いのがCNC加工です。
ブロックから形状を削り出す方法で、ステンレスのブロックを固定してそこにエンドミルという刃物で設計通りの形状を削り出します。
1本のパターヘッドを作るのに数十ものエンドミルを使って削っていきます。その際に問題になるのがいかに効率よく削るかで、それを効率良くするのが難しいです。
そして時間がかかれば刃物は削れなくなってきますので、どんどん消耗してしまいます。その消耗を遅らせるのが切削性の良さなんです。
304ステンレスは硬いことで知られているステンレスですが、これを削ると切削に時間がかかってしまうし刃物も消耗が激しくなります。
ですので303ステンレスは削り出しパターの代表的な素材になったわけです。
でもその303ステンレスも不向きなこともあります。それはまた次の機会に…。
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